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書写山・円教寺
書写山・円教寺
(しょしゃざん・えんぎょうじ)
書写山は、姫路市の北部にある標高370mの市内で一番高い山で、山上にある円教寺は西国霊場の第27番札所として知られています。
円教寺は1千余年前に
性空上人
(しょうくうしょうにん)によって開かれた天台宗のお寺で
西の比叡山
とも呼ばれています。
円教寺には京都の清水寺に似た摩尼殿、性空上人をまつっている開山堂、別名弁慶の学問所と呼ばれている護法堂拝殿、そして荘厳な甍(いらか)を競う三つの堂(大講堂、食堂、常行堂)など素晴らしい国や県の重要文化財がたくさんあります。樹齢数百年の木々に囲まれた、まさに
聖地
と呼ぶに相応しいお山です。
姫路といえば姫路城ですが、この書写山円教寺もぜひ一度は訪れて頂きたい、
ほりほり一押しのスポット
です。
■
写真は1991年奉納コンサート・星伝説
書写山の散策ご案内
1.右の道か左の道か?
ロープウェイを降りるとそこはもう書写山。下界とは空気が違っているのに貴方は気づくはずです。ぞろぞろと人の流れに従っていくと
道は二つに分岐
しています。左は整地された馬車道(観光馬車は2000年3月31日廃止)右はちょっとしんどそうな坂道。
馬車道は帰りのお楽しみに置いておいて、
貴方は迷わず右の道を選んで下さい
。参道に沿って33体の観音様がお迎えしてくれます。(はじめの観音様は摩尼殿の本尊と同じ姿の如意輪観音。本尊は年に1回しか拝めないので、ここでのお姿をよく拝んでおきましょう)
しばらく歩いて山門まできた頃には身も心も洗われていくのが分かります。
■拝観料とマイクロバス
ロープウェイを降りてすぐに拝観受付があり、志納金(拝観料?)500円が必要です。
特別志納金として1000円(志納金500円含む)を支払うと摩尼殿の近くまで、マイクロバスに乗ることができます。
2.寿量院の精進料理
しばらく樹齢何百年かの木々の中を歩いていると右手に
寿量院
が見えて来ます。
ここでは予約をすれば
精進料理
を食べることが出来ます。料理もさることながら書写塗りの器類のすばらしさをお楽しみ下さい。
その次に左手に見えてくるのは
円教寺会館
。姫路市内の小学校の林間学校に使われるため、多くの市民が一度は泊まったことのある場所です。
この先で先ほどの馬車道と合流するため急に人通りが多くなってきます。
3.磨尼殿(まにでん)
下り坂を降りると突如、
摩尼殿
がそびえ立つのが見えてきます。その壮大さには圧倒されるばかりです。
ほりほり家ではこのあとすぐにお寺に行かずに、橋のたもとのはずき茶屋で一服します。私と妻はうどんを、息子達はうどんと弁慶の力持ちを食べるのが楽しみです。(生姜醤油で食べる姫路おでんもあります)
4.三つの堂
磨尼殿のお参りをすました後は、もう一踏ん張りして先に進んでみましょう。そこには三つの堂と呼ばれる大講堂、食堂(じきどう)、常行堂の三つの建物があります。
あまりにも壮大です。
雄大にして静寂の世界がそこにはあります
。思わず感動してしまいます。今でも四駆の車しか上がって来れないこの場所にどうやってこんな凄いものを建築したのでしょうか・・・。この大講堂には釈迦如来像がありその昔、対面している常行堂の舞台では奉納の舞楽が演じられたと伝えられています。近年も1991年の宗次郎のコンサートをきっかけに演劇や能が奉納されるようになりました。
近年、映画・ラストサムライのロケ地にこの三つの堂が登場しましたが、これはラストサムライのスタッフが姫路市の職員につれられて訪れた際に感激して、この地に決まったと聞いています。(最初は観光のつもりだったようです)
NHK大河ドラマ・武蔵(2003年)や軍師官兵衛(2014年)のロケ地にもなりました。
このあとも余力のある人は、この奥に
奥の院
(開山堂、護法堂、護法堂拝殿)、金剛堂、和泉式部の歌塚などがあります。せっかく来たのですからぜひ訪れて下さい。
5.おまけ
ロープウェイを降りると駐車場の売店で書写団子を売っています。けっこう美味しいので息子達は書写山に来ればこれを食べるのを楽しみにしているようです。
また、時間がある方はぜひ
姫路書写の里・美術工芸館
を訪れて下さい。ここでは故・清水公照師(東大寺長老)の作品の他、姫路張り子、姫路こまの体験や明珍火箸で作った楽器・
明潤琴(みょうじゅんきん)
に触れることができるお薦めのスポットです。
6.書写山メモ
円教寺
書寫山圓教寺公式ホームページ
ロープウェイ
運行時間 8:30AM〜5:00PM(15分毎)季節によって延長
料金と運行時間詳細
(姫路市交通局HP)
TEL(079)266-2006
精進料理
4月1日〜11月まで営業(ただし木曜休み)5名以上で3日前までに電話で要予約
TEL(079)266-3553
書写の里
美術工芸館
開館時間10:00AM〜5:00PM(入館は4:30PMまで)
休館日は月曜。祝日の時は翌日
入館料:大人300円.大高生200円.中小学生50円
7.書写山歳時記
●書写の鬼追い(修正会)・1月18日
●新緑祭り・4月下旬
●サマーナイトフェスティバル・8月下旬
●紅葉祭り・11月中旬
●オールナイトクルージング・12月31日
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